仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』を読んだ
たまには哲学の本も読まなきゃと思って、出張の新幹線で読むために仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』(講談社現代新書)を読んだ。
高校時代にハイデガーの『存在と時間』を読んでおきながら、実はいまだにアーレントは1ページも読んだことがない。
そこへたまたま書店で、大好きな仲正昌樹が書いた本書を見つけたので「衝動買い」してしまった。
中身は予想にたがわず、いかにも仲正昌樹らしいひねくれたハンナ・アーレント解説書になっていて、思わずニンマリしながら読み進めてしまう面白さ。
仲正昌樹は世の中にはびこる「わかりやすさ」症候群みたいなものを、徹底して批判しながら、あえてハンナ・アーレントのような難解な思想家の著作を、とってもわかりやすく解説してくれる。
そのひねくれ具合が絶妙で、仲正昌樹はクセになってしまう。
公的な領域と私的な領域の峻別についてのアーレントの思想は、たしかに右翼とも左翼ともつかない、独特の徹底性があるのだなと分かった。
本当はここで満足することなく、次はアーレント自身の著作を読まなきゃいけないのだけれど、残念ながらもう大部の哲学書を読むだけの集中力がない。
まだ若くて集中力の続く方は、本書『今こそアーレントを読み直す』の冒頭で解説されている、アーレントの主著『全体主義の起源』からどうぞ。
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