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2003/05/29

僕のオフィスの近所には2軒の大型書店と1軒の中型

■僕のオフィスの近所には2軒の大型書店と1軒の中型(?)書店がある。うち大型店1軒は33万冊の品揃えを売りにしているのだが、驚くべきことに洋雑誌を一冊も置いていない。英語のペーパーバックもノンフィクションは下らないものが数えるほどしかない。これが丸善なら半分の坪数でもクルーグマンなり、マイケル・ムーアなり、話題の新刊くらいは最低限置いてあるものだ。アーク森ビルの小さな丸善にはちゃんとあった。その5倍以上の広さがある大型店がこの軟弱ぶりでは、このオフィス街もそこそこ外国人はいるし、何より近所に外国人のたくさん住んでいる超高級賃貸マンションがあるのに、ずいぶんなめられたものだ。もしかするとこの大型書店がテナントとして入っているオフィスビルのオーナ企業が超保守的で顧客のニーズを読みきれていないからかもしれない。

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2003/05/28

'Covering Islam'

■Now I'm reading 'Covering Islam' written by Edward Said in Japanese translation published from Misuzu Shobo. But the translation of some chapters is too bad to be understood. So I decided to buy the original English version in Amazon.co.jp. It seems to be very difficult for Japanese academic people to tranlate this kind of at once journalistic and academic books.
■I don't like 'Business Week' at all. I like 'The Economist' far better than that. Recently I have chance to several copies of 'Business Week' because my German boss circulates the copies he personally bought so that his subordinates including me improve their English skill. He believes in order to increase English vocabulary it is the best way to read English manazines although my opinion is that it would be better for Japanese to listen to audio materials with textbook. When I read Business Week, I feel as if there is no Central and South America. As if there is no Africa. As if there is no Muslim states except for during warfare with them. What does the editorial of the issue on April 21, 2003 say concerning the end of Iraqi war? "The images are breathtaking --- Iraqis tearing down a huge statue of Saddam Hussein and celebrating their freedom. They echo nothing less than the fall of the Berlin Wall. As these pictures of liberation flash through the Middle East and Europe, the opportunity for the U.S. to build support for its goal of transforming Iraq into a prosperous democracy is at hand." How can they tout that kind of farce so much? Didn't we laugh at the image of falling statue of Hussein? Because only a negligible number of Iraqis in Bagdad were involved in that childish play scripted by U.S. Do Americans really think they already made a success like the fall of Berlin Wall? I think all that they've got is a kind of chaos. How can they believe so easily that the democracy in Iraq is 'prosperous'? What is this egoistic confidence of Americans? That's why I don't like Business Week. In every issue of The Economist, you can find every part of the whole globe. Indeed The Economist is pro-globalization. But they are so as long as the globalization is economically effective. Indeed The Economist is sometimes cynical and ironical. But it is far better than the imperialism propaganda.
■Yesterday I wrote an essay about the definition of 'mission' and 'vision' in the corporate management context. I've already received three feedbacks from my readers. Two of them agreed with my astonishment about the fact that this kind of basic mistake can happen in a Japanese large manufacturing company. And the other said that the students who major science and technological subjects have no chance to study Latin. I don't expect science students have any knowledge about Latin. So it isn't a problem. But Japanese companies, including the company I belong to and the recruiting ad company I mentioned in the essay, don't consist of only science and techy students. We also have the students from foreign language and literature discipline. I wonder why they couldn't notice a basic mistake of the definition of 'mission' and 'vision'.

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2003/05/26

Iraq War BLOG

■In this weekend I watched a TV program of the state-run channel regarding a BLOG which provided information inside of Iraq just before the beginning of Iraq War. They said the BLOG got 500,000 access per month. The same program reported an American student who discussed with Iraqi students over video conference before the war and inclined to anti-war because of the feeling of personal relationship with them. During the war, he searched information which cannot be got through mass media. Peter Barakan, commentator of the TV program, insisted the possibilities of the power of the Internet against mass media. Another commentator, Natsuki Ikezawa, Japanese novelist, agreed with his opinion. I also agree with them. I think the Internet is the only way for ordinary people to communicate globally their idea. However, it is another problem how much the information on the Internet can influence the real world. This morning I appeared in my office after several days sick-in-bed and noticed everything goes as if nothing happened. By the way, the annual health checkup happened to fall on today. I was told for the first time in my life that I am hypotensive (= low blood pressure). It's natural because the last week's acute inflammation of stomach and intestine has obliged me to eat little these days. But I feel I'm recovering little by little.

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2003/05/25

きょう、学生時代の女友だちからほとんど卒業以来ではないかという連絡を電子メールで...

■きょう、学生時代の女友だちからほとんど卒業以来ではないかという連絡を電子メールでうけとった。電子メールでうけとるという状況の変化に、もうあれから十年近くたってしまっている年月の恩恵と残酷さを同時に感じた。いまではだれもがあたりまえのようにやりとりする電子メールの手軽さは、いつもどおりの週末に不意に学生時代の空気を吹き入れるうれしい気まぐれをもたらすけれども、その同じ年月がどうしようもない年齢にまで僕を追いつめてしまっている。さらに十年後はどうなっているだろうか。楽しみでもあるし、暗い気持ちにもなる。
■今日はパソコンで節操もなくさまざまな曲を聴いていた。Starship『Nothing's Gonna Stop Us Now』『We Built This City』『Sara』、REO Speedwagon『Can't Fight This Feeling』、Roxy Music『More Than This』『Don't Stop The Dance』、Mina『Parole Parole』、Giogliola Cinquetti『La Pioggia』、Power Station『Get It On』『Some Like It Hot』、Tracey Ullman『They Don't Know』『Breakaway』、Nena『Irgendwie Irgendwo Irgendwann』、Strawberry Switchblade『Since Yesterday』、Go West『Call Me』、Nina Hagen『My Way』、ペドロ&カプリシャス『ジョニイへの伝言』、ピンクレディー『渚のシンドバッド』。中でも久しぶりに1曲完全に聴けて感動したのはTracey Ullman、Strawberry Switchblade、Go Westだろうか。やはり1980年代洋楽は不滅です。

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2003/05/23

ところで日常的に僕が言われることの一つに「君の声は小さい」ということがあるのだが

■ところで日常的に僕が言われることの一つに「君の声は小さい」ということがあるのだが、最近この原因がわかった。どうやら僕の耳はよく聞こえすぎるようなのだ。カラオケに行けば1時間以上、フルボリュームで美声をお聞かせすることもできるので、大きい声が出せないわけではない。しかしカラオケで大声を出せるのは、伴奏の音量につりあった声量だから。そしてそれが音楽であるからだ。ふだん話す言葉は音楽でもないし、静かなオフィスに大声にふさわしいBGMもない。そもそも僕の働いているオフィスは大声を出さずとも、じゅうぶん聞こえるとても静かな環境である。そんな環境で自分が大声を出すと、他の誰より僕自身にとって耐え難いストレスになるのだ。もちろん他人が静寂を破って不釣合いな大声を出すこともストレスになる。ただでさえストレスになる現象を自ら引き起こすことなどできない。これが声が小さいと言われる理由だろうと僕は推測している。

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2003/05/19

まだまとまった感想は書けない

■まだまとまった感想は書けないが、久しぶりに東浩紀の本を読んで感じたのは、いかに自分が「考える」ことから遠く離れてしまっているかということだ。日頃自分が考えていることなど彼らの射程の広さと深さに比べれば考えているうちに入らない。基本は徹底的な再検討、当然と思えることでももう一度考え直してみること。デカルトの誇張懐疑が基本的な態度として妥当性を持ち続ける。
■ところで『自由を考える』には再三アガンベンという思想家が引用されているが、数年前、大学時代、同じ研究室にいた友人と再会したときに彼がまさに研究対象にしていた人物だ。しかし僕は一度も読んだことがない。知らぬ間にこんなにメジャーになっているとは(と言いつつ場末の居酒屋「ポストモダン業界」の中だけの話だが)知らなかった。

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2003/05/18

日本的サラリーマンの心性で何がいちばん不愉快と言って先輩風を吹かすことくらい不愉...

■日本的サラリーマンの心性で何がいちばん不愉快と言って先輩風を吹かすことくらい不愉快なことはない。単に年上であったり、特定の会社での勤務年数が長いというだけで、他人に物を教えるような口の聞き方をしたり、自分の方が多くの物事を知っていると主張する権利もない。むしろ人は年をとればとるほど、自分がいかに無知であるかを自覚すべきである。
■この週末は近頃では珍しく濃密な週末だった。一つはNHKブックス『自由を考える~9・11以降の現代思想』東浩紀大澤真幸著を読んだこと。もう一つはマイケル・ムーア製作・脚本・監督の『ボーリング・フォー・コロンバイン』を観た(恵比寿ガーデンシネマ2)ということ。後者はご存知のように銃社会の米国を批判的に取り扱った長編ドキュメンタリーで、随所にシニカルな笑いをちりばめつつも基本的には非常に真面目な映画だ。米国と同等の銃保有率、人種の多様性、暴力的な映画やゲームの氾濫といった環境にありながら、なぜカナダでは銃犯罪による犠牲者が極端に少ないのかという比較から、監督は米国のマスメディアが日常的に大衆の恐怖心を増幅させ、銃の保有や「自衛のための戦争」を正当化する世論を形成している事実を浮かび上がらせる。監督はここから、武器製造業者を中心とした資本家やNRA(全米ライフル協会)のような新保守層を「主犯」として特定し、映画の最後はNRA会長チャールストン・ヘストンとの単独インタビューが虚しく終わる場面で締めくくられている。しかし僕としては、そう簡単に主犯を特定してしまって良いものかという疑問が残った。確かに武器製造業者やNRAなどの圧力団体にとって、銃社会が一つの利権であるということは事実だろう。しかしそれ以外の大多数の米国人は、銃社会によってなんら利益を得ていないように思える。にもかかわらず銃社会を維持するための過剰な恐怖心を米国人が内面化してしまっているのはなぜなのだろうか。それこそカナダのように暴力的な映画やゲームの氾濫の中にあっても、過剰な恐怖心の内面化を拒否できている国もあるというのに。もちろん銃をなくすための実践的な努力は一方で必要であり、この映画の中で監督はKマートに銃火器の販売をやめさせるという具体的な実績を上げている。しかし片端から銃を刈り取っていく他方で、銃が増殖していくイタチごっこは永久に終わりそうにない。昨日のエッセー「ドテラの王様」でも書いたが、いちばん始末が悪いのは、悪意なく不適切な行動をとる実践主義者なのだ。自分にとって得か損かにかかわらず、自分の行動が端的に正しいと考えて(正確に言えばこれは「考えて」いるうちに入らないのだが)どしどし行動してしまう人々が最も扱い難いのだ。仮にNRA会長が利害度外視で米国的価値観を称揚しているなら、彼が変心しても彼の代わりは無数に存在する。Kマートは銃火器を売り続けることが損だと分かったからやめただけで、米国に蔓延する過剰な恐怖心が減じたわけではない。この映画は議論を極限まで進めることで論のほころびを露呈させ、米国の銃社会がそれほどまでに解決困難な問題であることをはっきりと見せてくれているという点で、非常に優れたドキュメンタリーだ。

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2003/05/09

携帯MP3プレーヤーRio

■ソニックブルーのRioという携帯MP3プレーヤーを使い始めてもう2か月ほどになるが、期待以上に便利な点と、多少不便な点が出てきた。期待以上に便利な点は、音声データの圧縮率を上げればファイルのサイズがかなり小さくなり、合計96MBしかないメモリでもかなりの音声データを持ち歩けるということ。今日現在、ドイツ語の単語教材2冊分(音楽CDにして4枚分)と、中島美嘉のシングル『Love Addict』、Norah Jonesのアルバム『Come Away With Me』、BoAのアルバム『VALENTI』が入っている。音飛びはもちろんないし、曲名、アーティスト名が表示されるのも便利だ。また単三電池たった1本で稼動するが、その電池の持ちがいいこと。最初の1か月は電池交換が不要だった。一方不便な点は、これだけのデータを入れるとトラック数、つまり曲数が(厳密に言うと語学教材を1曲、2曲と数えるのはおかしいのだが)400曲近くになってしまうのだが、頭出しが大変になってくるということだ。198曲めを聞いているときに、ふと375曲めを聞きたくなったとすると、曲移動ボタンを30秒近く押し続けなければならない。Rioのいちばん安価なプレーヤーだから止むを得ないのかもしれないが、せめてテンキーでも付いていて、トラック番号を直接入力できればと思う。あるいはダイヤルを指先でグリグリ廻して、その廻す速度でトラックを移動する速度も変わるようになっていれば便利だ。いずれにせよ携帯MP3プレーヤーは僕にとってもう手放せない必需品になったことには違いない。

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2003/05/08

中島美嘉『Love Addict』

■中島美嘉の『Love Addict』はLed Zeppelinの『天国への階段』と同じ7分台で、7分11秒もある曲なのだが、何てクールでジャジーでアーバンでクラビーでアッパーでセクシーなんだろうと思って作曲者を見ると、大沢伸一。MONDO GROSSOやMONDAY満ちるのプロデューサーということで納得。昔HMVの視聴コーナでMONDAY満ちるを聴いたときは、何てクールでジャジーでアーバンで(以下略)

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2003/05/06

まったく腹の立つことが多くて困るのだが

■まったく腹の立つことが多くて困るのだが、今日から社内に仕出し弁当屋が2社販売に入るということで、何しろ外で食事するよりも費用として半分になるから、楽しみにして買いに行った。予約制ではなく、うちの会社が決めた場所で弁当を販売するという形態だが、20分近く並ばされた上に、僕の手前2人のところで信じ難いことに「売り切れ」だとさ。たった45分間の昼休みのうち20分間も棒にふって憤慨したので、その業者にメールを送り、明日からお弁当の数を増やしたらどうかと提案したところ、しばらく様子を見たいとの返答。要するに増やすつもりはないということだ。20分を棒にふった後、別の階で販売している玉子屋という業者の方へ改めて並びに行ってみたところ、そちらも売切れには違いなかったが、追加の弁当を配達している途中とのこと。残念ながらもう時間切れだったので外のコンビニに弁当を買いに走ったのだが、玉子屋にも同様のメールを送った返事は、明日からは弁当の数を増やしますという丁寧な内容だった。さすが玉子屋!!実は僕、前に勤めていた会社のオフィスでは毎日予約して玉子屋の弁当を食べていたのだが、名物社長の率いる会社だけあって従業員全体の士気も高く、もう一つの業者と比べると雲泥の差のようだ。明日からまた玉子屋のお弁当が食べられるかと思うと、なかなか感慨深いものがあるのであった。ちなみに玉子屋の弁当は日替わりメニューで1食430円(税込)である。
ソニーミュージックのWebサイト「bitmusic」から中島美嘉の『Love Addict』を1曲210円でダウンロードしたのだが、ファイル形式がOpenMQ形式(MQT形式)という奇妙な形式になっていることに気づいた。てっきりMP3でダウンロードされて手持ちのソニックブルーの携帯再生機で楽しめるものと思っていたのに、である。このOpenMQなる非常に特殊な形式の音楽データは、パソコン上では「MAGIQLIP」という専用のソフトウェアでしか再生できないばかりか、MP3やAVI形式への変換もできない。このMQT形式という偏屈な形式の音楽データを再生できるのは、ソニー、アイワを中心とする携帯再生機やメモリースティックだけ(詳細は上記OpenMGのWebサイトを参照のこと)。まったくソニーは消費者を馬鹿にしている。MP3形式に変換できないで何がパソコンで楽しめる音楽だ。事実上の世界標準となっているMP3形式に逆らって1曲あたり210円も課金するソニーは、消費者のことではなく、相変わらず自社製品による市場の囲い込みを通じた自社の利益拡大しか考えていないようだ。だから僕はソニー製品のすべてが大嫌いなのだ。2003/04/28に米アップル社が発表した「iTune」という音楽データのダウンロード・サービスのように1曲0.99ドルで全曲30秒視聴可能、フォーマットは世界標準のMPEGといったような、消費者のための正統なサービスをできないのだろうか。おそらくできないのだろう。ソニーはときに消費者を無視するほど自尊心の高い企業だから。
■ちなみに、うっかりソニーの策略に陥ってOpenMQ形式でダウンロードしてしまった音楽データを、どうしてもMP3形式に変換したいときはベクターから「仮面舞踏会」というフリーソフトウェアを入手すればよい。レジストリの変更なく実行できるこのソフトウェアで、録音ラインの設定を「WAVE出力MIX」に変更すると、パソコン上で再生しているWAVEファイルの音声を同時にWAVE形式ファイルで録音できる。録音ボタンをクリックし、すぐさま「MAGIQLIP」で音楽を再生すれば、パソコンに内蔵されているサウンドボードのAD変換部分のみの音質悪化でOpenMG形式の音声ファイルをWAVE形式に変換できるというわけだ。同ソフトにはWAVEファイルをMP3形式に変換する機能もついている。僕も無事、中島美嘉の『Love Addict』を手持ちのソニックブルー社製携帯再生機にデータ転送できた。

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2003/05/03

宇野浩二『思い川』

■宇野浩二『思い川』を読み終えた。超大人向き、いぶし銀の恋愛小説。自らの体験に取材した私小説なのだが、やはり『子の来歴』同様、筆致の冷淡さ、距離のとり方が絶妙。固有名詞を「なにがし」「それがし」でぼかす方法、処々に挿入される括弧つきの注釈、ときにその注釈が、注釈をほどこされる言葉と矛盾した意味を付け加えることで不思議な意味の広がりを与える点、非常に多い句点、二重かぎ括弧(『』)で強調される単語など、宇野浩二晩年の文体も独特。

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最悪のイタリア料理店「バール・デル・ソーレ」

■先日、六本木ヒルズをオープン直後に訪れたのだが、敷地内のレストランがどこも長蛇の列で、止む無くけやき坂近くのバール・デル・ソーレという「イタリア風の本格的なバール」に入った。

ところがこれがとんでもない食わせ物のイタリア料理店だったのだ。席に着くとテーブルに親指の先ほどの白いクリームが粘り着いたまま拭かれもされない。ウエイターが注文を取りに来るまで、なんと正確に20分間も待たされた。へらへらと馬鹿っぽい笑顔のウエイターに何度手を上げても、他の客が何故か優先される。

ちなみに一人で入ったのではない。「カップル」で入ったのだ。ようやく別のウエイトレスがやっと注文を取りに来たのは、すぐ隣の席につい先ほど座ったばかりの女性客二人の後である。彼女たちは入店するや否や注文を取られたのに、なぜ僕らは20分間も待たされたのか不明である。僕が韓国人にでも見えただろうか。四畳半住まいの貧乏学生にでも見えただろうか。

まあ韓国人や貧乏人を馬鹿にするならするがよい。注文から料理が出てくるまで待たされるのはまあ良い。出てきた料理もそれなりの味だったが、20分間無視されつづけた屈辱を晴らすには程遠い味だったことは間違いない。

しかもデザートのジェラートを完全に忘れられていたので、先ほど注文を取りに来たウエイトレスをやっとのことで呼びとめて確認したところ、こともあろうに彼女は視線をそむけて、さも不愉快そうに「はいわかりました」と言い捨て、まさに「捨てる」という動詞がぴったりの投げやりな態度で戻っていったのだ。

この「バール・デル・ソーレ」は埼玉大学教育学部を卒業した人間2人が経営する株式会社フォルトゥーナの展開する店舗の一つで(しかしホームページ上の経営者紹介になぜ埼玉大学という卒業大学の名前が必要なのか。しかも1人は日本アイビーエムの勤務歴まで書かれているがイタリア料理店の経営と何の関係があるのか。関係があると言うなら客を20分間も待たせない最新鋭のオーダ処理システムでも導入したらどうか)、他にも「カフェ・デル・ソーレ」という名前の店舗を、経営再建中の「そごう」横浜店、神戸店、西神店にも出店している。

専務取締役の横山千尋という人物はミラノで修行してイタリア本国から日本人で初めて「バリスタ」の認定を受け、各種メディアに取材された実績があるという。日本初のバリスタを専務取締役に迎えているわりに、経営再建中のそごうにしか出店させてもらえないのは誠にお気の毒様である。しかし日本初だの取材実績多数だの、こうしたステータスめいた御託をいくら並べても、店員が客を鼻であしらうのでは何の説得力もない。こんなひどい店が近くにあるがために、心象を悪くさせるようなとばっちりを受けた六本木ヒルズにもご愁傷様としか言いようが無いが、そもそもこれが麻布・六本木というバブリーな街の体質なのだろう。

この種の勘違い名誉白人体質の人種がひしめいてるから、六本木という街はどうも好きになれないのだ。これだけ「バール・デル・ソーレ」と繰り返し書いておけば、Google検索にもちゃんと引っかかってくれるだろう。偶然このページを読んだ株式会社フォルトゥーナのスタッフにお伝えしておくが、このWebサイト「think or die」の読者はそれなりのインフォーマル・リーダ(=表立った地位・位階を持つわけではないが、仲間内では高い教養や見識のある人物として尊敬されている人のことをいう社会学用語)たりえている人々ばかりである。

『dancyu』や『東京一週間』から繰り返し取材を受けたのを喜ぶ「メディアの犬」根性を持つのは勝手だが、雑誌記者は人でも、僕のようないちげんさんは犬以下ということか。それとも注文も取らずに客を20分間待たせるのが「スローフード」の実践とでも言いたいのだろうか。笑わせるならイタリアらしくもっとましな冗談にしてほしい。

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2003/05/01

大阪ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

■大阪での一日をUSJで過ごした。ミーハーで申し訳ない。刺激の強いアトラクションは無理なので、Animal Actors、Wild Wild Wild West、Water Worldの3つの他は映画セットの街並みを銀塩一眼レフで撮影しながらブラブラしていた。アーニー(セサミストリート)の着ぐるみ写真を掲載したいところだが、おそらく権利関係が非常にわずらわしいと思われるのでお見せできないのが残念だ。個人的に見たいという方は近々(いつ?)開催予定のオフ会へご出席頂きたい。

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東京国際ブックフェア2003

■書籍が市価の2~3割引で購入できる東京国際ブックフェア2003(於東京国際展示場)へ行って来た。この「愛と苦悩の日記」を見ると昨年も出かけているようだ。今年の成果は文学全集のバラ売り1冊300円で、宇野浩二と石川淳の2巻、CD-ROM版独和辞典定価5,000円が6割引の2,000円、合計2,600円。手提げの紙バッグを3つもいっぱいにしている人がいるのに比べれば信じられないくらいささやかな買物だ。マルチメディア系の展示は、NTTのエムステージや、凸版印刷の紙のように薄い液晶ディスプレーと昨年と全く同じでまったく興味を引かれなかった。

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久々に大阪へ

■久々に大阪へ。ビックカメラヨドバシカメラが大規模な店舗で進出する一方、和光電気が民事再生手続を開始というニュースが大阪に着いた朝、目に飛び込んできた。スターバックスやエクセルシオールなど、エスプレッソ・カフェもあちこちで見かける。デフレの深刻化とともに大阪も確実に「東京化」されている様子。

にもかかわらず大阪の街に降り立ってまっさきに戸惑うのは、エスカレータの左側を人が歩いていくこと。分かっているはずなのに大阪へ着くたびに当惑する。また、買物をするとき店員に大阪弁で応対され、こちらも大阪弁で答えていると、非常に間のびした感じになる。東京で標準語を使うのと比べて倍以上はテンポが遅く感じる。やはり大阪と東京にはれっきとした違いがあるのも事実。

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Michael Moore『Stupid White Men』

■宇野浩二『思い川』を読んでいる途中で、なおかつちくま文庫の泉鏡花全集第一巻を読んでいるところなのだが(『活人形』を例によって近代デジタルライブラリーでテキスト入力の作業をしながら読み始めたら、入力するより先が読みたくなったため)、にもかかわらず、大阪・なんばCITY地下2階にある旭屋書店の洋書売場でたまたまMichael Moore『Stupid White Men』を見つけてしまった。

以前Amazon.co.jpの日本人による書評で翻訳がかなりひどいということを読んだので、原書を探していたのだ。それが大阪で見つけてしまったものだから、東京へもどる新幹線で読み出したら面白くてやめられない。まだ4章の途中だが、読み終えたらまとめて感想でも書きたい。

ちなみにこの本は出版直前に世界貿易センタービルのテロ事件が起こったため、ブッシュ大統領への辛辣な批判を含む内容から、出版社が5万部の在庫を出版差し止めにしていたものが、ひょんなことで著者の要望どおり修正無しで出版にこぎつけたらしい。その奇跡的なエピソードは本書のintroductionで紹介されている。英語が読める方はぜひ一読を。

ちなみに著者のMichael Mooreとは先日のアカデミー賞で『ボーリング・フォー・コロンバイン』という監督作品により最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、受賞スピーチでブッシュ大統領を罵倒して物議をかもしたのジャーナリストである。

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