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2000年4月の記事

2000/04/30

一目惚れの美容師さんともお別れ

■エイヤッ!と言うわけでGW中に引越すことに決めた。JR総武線沿線のこの町に住んだのはたった7か月だったが、それなりに快適な生活を送ることができた。近所にある行きつけの美容院でいつも髪を切ってもらっていた美容師さん。ちょっと天然ボケの入ったマイペースな人で、おそらく20代後半だろうか、ほんわかした雰囲気が良い。久しぶりに「一目惚れ」した女性。髪を切りに行って、ブローしてもらいながらGWに引越す話をした。もう最後ということで「ありがとうございました」とありふれたお別れをしてきた。ため息が出る。名前も知らないのだ。

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宇多田ヒカル『Wait & See』の良さ

■数カ月ぶりでCDを買った。宇多田ヒカルの新曲。シングルなんて普通買わないが『Wait & See』が異常に気に入ったし、『Fly Me to the Moon』もC/Wで入っていることだし、買わざるを得なかった。

『Wait & See』の何が良いか?まずAメロがいきなり7thの音で始まること。「回らないタイヤが...」や「リスクがーあるかーらこそー...」の16分音符のシンコペーション。そして何よりも「キーが高すぎるなら...」から半音上がっていきなり始まるCメロ。POPSで終曲近くに半音上がる場合メロディーはそのままなのが普通だ。それをアレンジで厚みのあるコーラスも重ねて雰囲気をガラリと変える。初めて『Wait & See』のPVを観たときはここで鳥肌が立った。

ついでに言えば「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」という歌詞は自己言及的である。ここまでサビのメロディーは非常にキーが高く、上述のように普通のPOPSの慣習にしたがって同じメロディーのままキーが半音上がってしまうと、とてもじゃないけど歌えなくなってしまう。そこでメロディーラインはわざとオクターブ下がる。だから「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」という歌詞になる。宇多田ヒカルらしい「遊び」だ。

しかもこれだけ豊かな表情のある曲を、非常にオーソドックスなFm→E→D→Cという循環コードだけで作曲して歌ってしまうのだから、彼女の才能に改めて感服する。こういうことが分からない人は倉木麻衣の応援でもしていれば良い。

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し~ぷるねっと習志野のモラルハザード

■2000/04/09の日記にも書いたが、今加入しているCATV通信業者とメールをやりとりした結果、回線輻輳の事実を知りながら「増速に関しては現在日程は未定」という。回線設備はそのままで加入者を増やせば、固定費一定で増収・増益になるのは当然。これは通信業者が絶対陥ってはいけないごく基本的なモラルハザードだ。

しかも引越で解約申請をしたら、契約時にうたわれていなかった「ケーブル撤去工事費8000円」を請求された。次の入居者のことを考えればそのまま敷設しておくのが合理的だが、どうやら一旦ケーブルを撤去して僕から金をとり、次の入居者からは再度「ケーブル敷設工事費」をとって儲ける魂胆らしい。通信インフラを供給する企業としての倫理観や使命感のかけらもない。こういう通信業者が平然と営業を続けているから日本の通信インフラは一向に改善されないのだが。

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千葉県・柏を初めて訪れた

■柏に行ってみた。千葉県の柏である。最近TBSの『学校へ行こう』に0.5秒だけ映った某中小企業診断士が出張で柏へ行って「(ガングロが)すごい」と言っていたし、かなり以前『アド街ック天国』で見て気になっていたからだ。

JR駅前の繁華街はペデストリアンデッキと駅前ロータリーの組み合わせでどこも似たようなものだが、柏は特にそごうの醜さが引き立つ街だった。船橋駅から東武線で30分もかかったが、柏駅を降りるととにかくJR常磐線からの人が多いこと。休日の池袋駅コンコース並みの雑踏なので驚いた。

駅ビルの高島屋は清潔で非常にハイソな雰囲気。GAPのあるフロアにエスカレータで上がっていくと真っ白なTシャツにバストの形がかっこいい(「そそる」のではなく「かっこいい」のだ)女性店員が「いらっしゃいませ!」と気取るでもなく、堅苦しくもなく、GAPの雰囲気にぴったりなカジュアルさで迎えてくれる。

これが現代のデパートのあるべき姿なのだが、いざ東口から出て、見上げるそごうの醜いこと、醜いこと。何が展望レストランだ。取引銀行に債権放棄を求めた挙げ句、経理担当副社長が自殺してしまうのも無理はない。ワンマン社長がいくら財界に人望があっても、消費者から遊離したのでは小売業が成り立つわけがない。名古屋進出を果たして上り調子の高島屋と、そごうのコントラストが面白い。

東口のペデストリアンデッキ自体あちこちひび割れ、黒ずみ、非常に醜い。地上に降りると歩行者天国が一直線に伸び、左右にはカジュアルウェア、ファーストフード、ドラッグストアとありがちな店舗構成。右斜めにアーケード商店街が走っているが、目を引かれたのはCD屋の新星堂くらいだろうか。ポニーテールにジャージ、すり切れたトレーナーという姿のオタクくん二人組も闊歩するイカした街だった。二度と行かない。

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2000/04/29

諸事情あって都心

■諸事情あって都心(山手線の内側)に引越すことになった。30歳前後の男性が快適に一人暮らしできるような環境が都心に存在するのか?その疑念を晴らすために、引越先近辺を4時間以上歩いてみた。高速道路に近いので正直、騒音がひどいのではと心配だったが、都立公園に隣接しているせいかとても閑静だ。しかも道路をへだてた反対側一帯は完全な住宅街でこれまたとても静か。その商店街にレンタルビデオ屋もある。コンビニも腐るほどある。徒歩数分のところにマイカル・グループのスーパーがあり、値段もごく普通。そこにクリーニング屋もある。ほっかほっか亭も徒歩圏内。おまけに徒歩10分強のところにダイエーを発見。文房具や日用品もあり、パソコン・ショップまであった。これでOAサプライも買いに来られる。最寄駅までやや遠いのが難点だが、今年12月に地下鉄「大江戸線」が開通すれば駅まで走って1分と至極便利になる。そして通勤は徒歩15分。こんな快適なところに住めていいのだろうか?まあ今まで愛と苦悩の日々を送ってきたのだから多少は報われてもいいのではないか。

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2000/04/20

篠田節子『女たちのジハード』

■『女たちのジハード』を読み終えた。たしかにこの小説を読んだOLは大活躍のヒロインたちに励まされ、勇気づけられるだろう。この小説のヒロインたちは困難な状況を克服して自ら道を切り拓く。ただ、だからと言って頑張らない人に存在価値がないということではない。この小説を読むと、あたかも頑張らないOLは「ダメな女」であるような気がしてくる。

しかし現実の世界には夢を叶えられずに淡々とした日常生活に埋もれる女性も男性もいる。むしろその方が多数派だ。僕はそうした人たちの日常もそのままで価値があるものとして肯定されるべきだと思う(もっとも篠田節子はそれを他の小説でやっているのかもしれないが)。

もう一つ、この小説に理想的なものとして描かれる男性像は驚くほど旧来の「男らしさ」のステレオタイプに縛られている。しかしそういった「男らしさ」の規範意識こそが、この小説のヒロインたちを生きにくくさせている「男性中心社会」の根っこにあるのだ。

この矛盾を突かずに「ジハード」が描けるのか?という疑念はどうしても残る。これは篠田節子の「世代」のせいかもしれない。たぶんこのホームページが対象にしている団塊ジュニア世代にとっては、この小説の描く男性像はちょっと時代がかって見えるのではないか。以上のように「弱者に対する苛立ち」と「伝統的な男性観」、この二点が『女たちのジハード』の直木賞的限界だと感じた。「頑張らない女」にも、「男らしくない男」にも存在価値はあるのだ。

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2000/04/18

篠田節子『女たちのジハード』を読み始めた

■例によって用事の合間に、とある場所の丸善をうろうろしながら「う~ん、何を読むかなぁ」と悩んでいたところへふと文庫版『女たちのジハード』(篠田節子・集英社文庫)が目にとまり、ある人に勧められていたこともあって読み始めたが、さすが直木賞作品だけあって面白い。二日で6割方読んでしまった。

ただ、こういう作品を30近くで独身の僕が面白がって読んでいていいのだろうかと冷静になって考えてみると、自己嫌悪に陥る。それに僕自身、妙な男の類型としてこの小説に登場する人物のうちの一人でないとも言い切れない。打算的な女性の視点で自分がそう見られているのかも知れないと思うと、暗澹たる気分になる。四捨五入して30歳の女性にはぜひぜひお勧めの本だが、同年代の男性には、よほど過去にフェミニズムについて勉強したというのでなければ、あまりお勧めできない一冊だ。

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2000/04/15

名古屋の中学生が5000万円恐喝されたとか

■名古屋の中学生が5000万円恐喝されたとか(管理教育が染みついた名古屋ならではという気もするが)。日本が治安の良い国だというのは正しいけれど、日本のどの部分で治安が良いのかをもっと厳密に定義する必要がある。日本には「家族」「学校」「職場」といった治外法権エリアが散在していて、その内部では原則として何をやっても法に抵触しない。たまに、ドメスティック・バイオレンスや幼児虐待、今回の5000万円恐喝事件や横山元知事の強制猥褻、一気飲みの強要による殺人事件などが刑事事件になったりするけれど、立件されるのは氷山の一角で、大抵は加害者はやったもん勝ち、被害者は泣き寝入りするのが日本的共同体の「美風」である。したがって日本で治安が良いと言われているのは、「家族」「学校」「職場」を除いた”余白”の部分だけだ。もともと「治安」が良い・悪いというのはプライベートな空間とパブリックな空間が明確に区別されている社会でしか意味をなさないのであって、日本のように治外法権の私的空間がのんべんだらりと広がっているような国を欧米諸国と比較して「治安が良い」などというのは、比較する土俵がまったく違うのだからナンセンスだ。今回の5000万円恐喝事件に関して言えば、恐喝した彼らは最早「学生」でも「少年」でもなく、れっきとした「犯罪者」である。「犯罪者」はできるだけ早く立件して刑務所にブチこむこと。被害者の少年と母親が生命の危険を感じて警察に真実を告発できなかったのなら、明らかに事情を察していた学校が動いてもよかっただろう。加害者だって5000円恐喝の時点で捕まっていれば、5000万円恐喝の凶悪犯にならなくても済んだはずだ。全国の不良諸君も「よっし。5000万円まではOKだ!」と妙な自信を持つかもしれない。

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2000/04/14

日本では早くもネットバブル破裂か?米国ではオールドエコノミー銘柄のダウ平均が上昇

■日本では早くもネットバブル破裂か?米国ではオールドエコノミー銘柄のダウ平均が上昇、ニューエコノミー銘柄のNASDAQが下落という現象が起こったようだが、日本のネット関連銘柄はより過敏な反応を見せ、東証マザーズの全銘柄が公募価格を割り込んだそうだ。さらに米国では物価上昇でインフレ懸念が強まり、そのダウも大幅下落したという。証券取引のルールが整備された米国でさえ株価は所詮マネーゲームの帰結で激しい浮沈を繰り返す。株価なんていい加減なものを本当に経営の目標に組み入れてもいいのだろうか?「株価を意識した経営」なんて響きはかっこいいかもしれないが、無能な経営者が亡霊を追いかけているだけのような気がする。

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2000/04/09

今、インターラクティブケーブル通信株式会社のケーブルテレビを利用した常時接続でイ...

■春になったら新宿御苑の英国式庭園に地べたにすわりこんで(一人でなく)ボ~ッとしたいというかねてからの希望がかなって、とても幸福な一日だった。
■今、インターラクティブケーブル通信株式会社のケーブルテレビを利用した常時接続でインターネットにつないでいるのだが、本当によく寸断するので困っている。この会社、サービス開始時にはZDNetにインタビュー記事が出るなど先駆者として注目されていたが、現在のサービス水準は低い。加入者を増やすのは良いが、加入者がまともに使える程度に抑えるべきだ。休日の夜間などメール送受信は何とかできるが、ネット閲覧は重くて使い物にならない。かといって他に同程度のコストの常時接続プロバイダも見つからない。一時期評判の悪かったOCNは利用者が多いだけにNTTも真剣に対応したようだが、地域のケーブルTV会社は常時接続インターネットという市場ではその地域で独占状態にあるのが実情だ。早くADSL業者が参入して競争状態になればよいのだが。競争がないというのは消費者にとって不利益だと実感する。

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2000/04/03

りゃん吉くんのお友だちのミイスケさん

りゃん吉くんのお友だちのミイスケさん。このページのカサヴェテスに関する記述にご反響いただきありがとうございます。ジーナ・ローランズは確かにかっちょいい。

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2000/04/01

ああ、個人的な苦悩のない生活を送りたい

■ああ、個人的な苦悩のない生活を送りたい。最近、普遍的な問題(マクロ経済や世代間ギャップなど)についてじっくり考えることがますます難しくなってきている。個人的な苦悩はこのホームページのネタにできないので困る。経済的には贅沢できなくても食べていけるだけの収入があれば十分だから、あまり個人的に思い悩むことのない生活がほしい。単に心配性だけなのかもしれないが。
■NHKの朝の連ドラ『あすか』がやっと終わった。毎朝通勤バスの中、携帯ラジオで聴いていたのは以前の「愛と苦悩の日記」に書いたとおりだが、どうして取って付けたように夫の転勤にあすかが付いていくなんて保守的な結末にしたのか理解に苦しむ。NHKの保守的な悪い面ばかりが目立つドラマだった。その分を取り返すというわけではないのだろうが、4月からは内舘牧子脚本でNHKらしからず「未婚の母」を主人公にした『私の青空』が始まる(「My Blue Heaven」のことなんでしょ)。しかも主人公を演じるのは7年前、相米慎二監督の『お引越し』で小学生のヒロイン役を演じた田畑智子である。あの子がもう19歳かと思うと年は取りたくないものだが、みなさんには菊池桃子といっしょにミツカンの「追いがつおつゆ」のテレビCMに出ていたあの女の子と説明した方が分かりやすいだろう。しかし「未婚の母」を朝ドラの主人公にするとはNHKもなかなかやるな。裏で僕の大学時代のあの先輩(関係者にしか分からない表現で済みません)がいっちょ噛んでそうなのは気のせいだろうか。

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