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1999年4月の記事

1999/04/30

四方田犬彦『漫画原論』

■四方田犬彦『漫画原論』(ちくま学芸文庫)を読み終えた。徹底した表層批評は、マンガをほとんど読まない僕をもウ~ンとうならせる。マンガにおけるコマの役割、速度や運動の表現、孫悟空という題材の変遷など、目の付けどころが鋭すぎる。マンガ好きの人はぜひどうぞ!

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名鉄駅ビル開発の読み違え

■駅前に3階建てのビルができた。1階はスーパー、パン屋、マクドナルド、百円ショップ。2階は本屋、くすり屋、各科のお医者さん、そば屋。3階は劇場になっている。明らかに子連れの主婦をターゲットにしたテナントだが、名古屋郊外の家族はほとんどが駅から1km以上の距離に住んでいて、家庭の主婦でも買い物は車、広い駐車場のあるパワーセンターに出かけるのがふつうだ。

つまり名古屋郊外の主婦は駅前のビルを使わない。駅前のビルを使うのは日常生活で電車に乗る必要のある人々、学生や帰宅途中のサラリーマンだけだ。つまりこの新しい駅ビル、完全に名古屋人の生活スタイルを読み違っている。

開店日は大賑わいだったが、一週間たった今、買い物の主婦で混雑するはずの平日の夕方でさえ、ビルの中には数えるほどしか主婦の姿がない。目立つのはマクドナルドにたむろしている高校生の集団と、僕のような独身サラリーマン、そして駅の近くに住んでいると思われるお年寄り。名古屋人の商売センスのなさには、ただただ脱帽だ(僕にひとこと相談してくれればよかったのにねぇ)。

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1999/04/29

読者の及川くん米『Time』誌に記事

■このページにメールをくれたこともある及川くんが今週の米『TIME』誌に記事を書いている。がんばってますなぁ。ちなみに特集は「Young Japan」。1970年以降に生まれた日本人が何を思って生活しているかを実に40ページ近くにわたって取り上げている。

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「箱モノ」行政は自治体のセンスしだい

■ニュースを見てるといつも「箱モノ行政」は税金のムダ遣いだと言ってるけど、東京都の臨海副都心開発はお台場を一大観光スポットにして大成功してる。箱モノ行政そのものが悪いんじゃなくて、箱モノを作る自治体のセンスが悪いだけだ。

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1999/04/28

「名古屋、それから」について関係者からメール

「名古屋、それから...」の内容についておもしろいメールを頂いた。栄地下街の関係者の方からだ。このページではセントラルパークに比較して栄地下街がいかにセンスが悪いかをこきおろしているが、どうやらこの栄地下街の部分は名古屋市交通局の外郭団体の管轄らしい。要はお役所が運営しているのだ。どうりでお客のことも考えないうす汚い地下街なわけだ。栄地下街の出張などで名古屋へいらした方は、ぜひセントラルパークと栄地下街の落差を体験して頂きたい。これぞお役所仕事の弊害だ!

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1999/04/25

過当競争『月刊歌謡曲』『ソングコング』『歌BON』

■もとはブティック社『月刊歌謡曲』だけだった「楽譜入り最新ヒット曲紹介本」市場に、ソニー・マガジンズ『ソングコング』が参入してからもうずいぶんたつが、先月からさらに主婦と生活社『歌BON』が加わった。今日は試しに『歌BON』創刊第2号を買ってきたが他の2誌と大して変わりがない。こんな小さな市場で過当競争してどうする。僕は僕でいつもどおりギターを弾きながら、今日はMisiaの『Believe』を覚えた。別にカラオケでお披露目するわけではない。歌うことが好きだから歌ってるだけだ。

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1999/04/24

コンバースのジャック・パーセル

■ツルヤ靴店でスポーツシューズのコーナーを30分近くうろうろしたけど、結局何も買わずじまい。今履いてるジャック・パーセルがすごく気に入ってるけど、CONVERSEは重いのが難点。スポーツシューズってどうしてヘンな配色やデザインばっかりなんだろう?変なロゴとかストライプとかは全部ジャマだ。addidasのコルテスはシンプルだけど色がヘン。軽くてシンプルで色のいいスポーツシューズはないのか!まったく。

■回線がNTTのOCNからDIONに変わってから週末もメチャクチャ快適っす。何度でも書くけどOCNはダメ。常時接続ならDION、DIONっす。

■ヤマギワソフトでは太陽とシスコムーンの『月と太陽』がシングル売上1位になっていたのに、HMVともう一軒には店頭にさえ並んでいなかった。ヤマギワの1位はやらせか?涙してよろこぶ4人の姿をASAYANで見たいというだけの動機でCDを買いたくなってしまうが、たぶん買わない。Ruruの歌はもうちょっと聴きたい気はするけど。

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1999/04/23

悩みがあるから相談したくなるのではなく

■昨日ある人と話していて、「誰かに悩み事とか相談したくなることってないの?」と聞かれた。たしかに自分をふり返ってみると、今まで誰かに悩みを相談したということがない。ほぼ自分で解決しているか、解決せずに回避している。でもその人はおそらく、相談する相手がいるから、他人に悩み事を相談したくなるだけであって、悩み事があるから、相談相手を探しているのではないはずだ。つまり原因と結果が逆になっている。僕の場合、悩みがあるのに相談相手がいないよぉ!と思ったことはあまりない。相談する相手がいないから、そもそも他人に相談するという発想そのものが出てこないのだ。

■4/20の日記についていろいろ反響頂いたが、この問題についてどう対処していくか、今後も継続して有効な対策を考えていきたいと思う。詳しいことは週明けにならないと書けないので、とりあえずそれまで待って頂きたい。僕は怒ると頭に血がのぼるのではなく、ますます頭が冴えてくるので、できるだけ実際に効果の出る手を考えたいと思っている。別に理不尽なことをされて打ちひしがれている訳ではないので、誤解なさらぬよう。こんなことで黙って引き下がるほどヤワじゃない。

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1999/04/20

卑劣なやり方で無理強いされた

■今日は非常に卑劣なやり方で無理やり言うことを聞かされた。憤りを通り越してただただあきれる。読者の中には僕の勤務先をご存知の方もいるので、会社の名誉のために言っておくと、これは僕の会社ことではない。別の団体だ。ただし今これを書くと法律に触れる恐れがあるので来週書くことにする。日本語ではなく、世界向けに英語で書いて『TIME』誌にでもメールで送ってみたい。それまでに何らかの圧力があって断念せざるを得なくなれば、そう報告したい。僕は自分が正しいという自信がある。

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1999/04/18

英文会計2級を受験

■僕が個人教授をやった人が「ぜってー受かる」と語れるほどの自信で某情報処理関連の資格試験を受けていたのとちょうど同じ頃、僕は大阪で某英文会計検定を受験していた(ド田舎・名古屋ではこの試験やってなかったから仕方なく実家に泊りがけで受験した)。せっかく英語の企業財務の教科書を趣味で読んでいるので、ついでに関連する資格をとっておこうという気まぐれからだ。

あまりまじめに勉強しなかったので、これで受かってたらもうけもの。大阪の会場でさえ30人しかいなかったから相当マイナーな資格。でも取るだけ取っとかないと「見えるもの」しか信用しないサラリーマンには分かってもらえないからねぇ。結果は後日、大々的に発表いたします。仮に落ちてたとしても往復の近鉄特急でクルーグマンのPeddling Prosperityをエピローグの直前まで一気に読み上げたので、帰省した収穫はあった。

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1999/04/16

OCN128からDION128へ変更で超快適

■独身寮に常時接続回線を引いているプロバイダが元回線をNTTのOCN128kbpsからDIONの128kbpsに変更した。そしたらめちゃくちゃ快適。切換日の前後で目に見えて回線速度が改善された。さっきサン・マイクロシステムズのサイトからJDK1.2.1をftpでダウンロードしていたがコンスタントに8KB/秒台。やっぱNTTのOCNはダメ。皆さんも常時接続回線ならDIONにしましょう。

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1999/04/13

不意に閉塞感が激化

■不意に閉塞感が激しくなってきた。世界経済の閉塞感でも、日本経済の閉塞感でもなく、自分自身の、である。

■サラリーマンを5年もやってると、ウソをつくことに罪悪感がなくなってくる。ウソに大小はない。小さなウソも、大きなウソも、事実と違っていることには変わりないから。

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1999/04/11

Steve ReichのCDを3枚購入

■何事もやる気になったときがチャンス、というわけで今日Steve ReichのCDを3枚購入。HMVのクラシック・コーナーに入ると、なんとReichのCDばかり集めた臨時の棚が設置されているじゃあ~りませんか。さすがHMV!『Reich Remixed』はかなり話題になっていたんだなぁ。

購入したのは『Early Works』『Different Trains』『Music for 18 Musicians』。しかも最初の2枚はSpecial Priceでたったの1,490円。めちゃ得した気分。『Early Works』はライヒ初期の作品集(1965-1972)でぶったまげの内容。今から30年前にすでにサンプリング・ミュージックは存在したのだ。『Music for 18 Musicians』は1974-1976年の作曲でライヒ前期のミニマル・ミュージックの集大成。3枚の中では一番好き。いろんな楽器の音色と無機的なリズムが延々と続く。よくよく耳をこらして聴かないと、フレーズのパターンが微妙に変化しているのに気づかない。この緻密な繊細さがたまらん。『Different Trains』はクロノス・カルテットの演奏だが、やや描写的なのでいまいち。同じCDに収録されているパット・メセニー演奏の『Electric Counterpoint』はよろしい。この3枚があれば当分は幸せな日々。

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1999/04/09

初めてCDウォークマンを買った

■先週末、生まれて初めてCDウォークマンを買ったが、もっと早く買えばよかった。2万円以上するという先入観があったのでCDを買ってきてはテープに落として聴いてた。無駄な労力。なんだ1万円以下で買えるんじゃないか。でもMDプレーヤーも1万円切るまで買わないぞ。

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1999/04/05

S.E.S『REACH OUT』

■ここでたびたびS.E.Sのことを言及するにもかかわらず一度もアルバムを聴いたことがないのはまずいと思い、日本デビューアルバム『REACH OUT』(1999/3/10発売)を購入した。名古屋の繁華街・栄の地下街のCDショップを探し回ったが、結局HMVに行かないと見つからなかった。そんなにマイナーか?

BAY FMではこの4月から毎週土曜22:48-23:00にレギュラー番組を持っているので首都圏のみなさんは必聴。神奈川県生まれのShooは中学二年生まで日本に住んでいたので日本語ができるのだ。他の二人、Sea(シー。ニックネームが韓国語でパダ=「海」なのでそれを英語にしたものをそのまま芸名にしている。S.E.Sのリーダー)と、Eugene(ユージン。6年間グアムに留学していたので英語が堪能)はあまり日本語ができないらしい。(ちなみに、Sea、Eugene、Shooの3人だからS.E.S)

この日本デビューアルバムは彼女たちにとっては3rdアルバムで、10曲中6曲をMisiaの『つつみ込むように…』の作曲家として有名な島野聡がプロデュースしている。他にもCHARAの編曲で有名な渡辺善太郎も楽曲を提供している。10曲目は韓国のみ発売の2ndアルバムからの1曲だが、韓国では「かわいい」路線、日本では「クール」路線とマーケティング戦略が明らかに異なるようで、10曲目だけが妙にキャピキャピのボーカルで違和感あり。HMVで2ndのジャケットを見たが、これも「かわいい」路線で、『REACH OUT』と雰囲気が全く違う。

ついでに言えば、韓国の芸能誌上のS.E.Sのインタビューを日本語訳したHPを見つけたのだが、Seaが「良妻賢母になりたい」と答えている。女性アーティストのマーケティングは韓国のほうが遥かに保守的ということなのだろうか?手元にある『ソング・コング』1999年5月号のS.E.Sインタビュー記事(p.39)では、同じSeaが「このアルバムを聴いて何も感じない人は話にならない(笑)そう言える自信はありますね」と言いきっている。この違いは何だ?

さて、個人的な感想を言えば、Seaのソロ・アルバムを作ってくれ!の一言。Seaの歌の上手さが出色。彼女のファルセットの美しさや声の伸びは宇多田ヒカルの比じゃない。8曲目『めぐりあう世界』では都はるみを思わせるような「うなり」も聴かせてくれる。だからSeaのソロ・アルバムを作ってくれ。他の2人は...

■ある読者からのメールでちょっと気になったので一言書いておきたい。僕は自分だけが高みに登って、俗っぽいものを軽蔑しているわけじゃない。宇多田ヒカルのファンだと公言すること自体かなりミーハーだし、S.E.Sにいたっては韓国じゃ完璧なアイドルだ。ただ、俗っぽいものにしか興味がない人には、そうでない世界もあるということを知って欲しい。

シェーンベルクの『浄夜』には宇多田ヒカルとは違う種類の豊穣さがあるし、デリダの『グラマトロジーについて』は、ベストセラービジネス書にはない面白みがある。俗っぽいものを切り捨てて、みんな仙人になりましょう!とはひとことも言っていない。重要なのはそういう風に物事を二つに切り分けて、一方を切り捨ててしまうことではなくて、多様性そのままをどうやって受け入れるかということだ。(もちろん僕自身そんなに心が広いわけじゃないけれど[反省])

■他人のホームページを見ていていつも思うのが、日付に西暦を入れておけ!ということだ。いきなり「4月2日イベント開催!」と書いてあっても、去年なのか今年なのか分からない。そういうわけで僕は自分のHPでは雑誌の発行月などに必ず西暦を入れるようにしている。個人のHPをお持ちのみなさんも日付情報には必ず西暦を入れるようにしませう。

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1999/04/04

国民にガマンの美徳を刷り込むNHKドラマ『すずらん』

■NHKの朝の連続テレビ小説で『すずらん』ってのが始まるらしいけど、予告編を見る限り『おしん』そのもの。きっと不況だからだ。「日本の皆さんガマンしましょう」ってお説教垂れるつもりなんだよ、絶対。何かの陰謀みたいで気持ち悪い。

ガマンしていたのでは日本の構造改革が進まないんですよ。今日の日経のコラムに書いてあったけど、雇用の流動化という構造改革を先延ばしにすれば、不況で首切り・好況で大量雇用、また不況で首切りという「ダイエットと過食の悪循環」から逃れられない。耐え忍ぶのが日本人の美徳、みたいなドラマは止めてくれ!ガマンして消費が縮減したらデフレスパイラルに拍車がかかるだけだろ。まったく。

■発売中の『ソング・コング』5月号にS.E.S.の「夢を重ねて」の楽譜が掲載された。買って来てギター弾きながら歌った。それだけ。

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1999/04/02

野球ばかりのニュースにうんざり

■シーズンが始まって夜のニュースは野球ばっかりだ。あんなに時間をとるのはやめてくれ。野球なんて興味ないんだよ。試合結果の時間の半分でもいいから経済ニュースに割いてくれ。

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見捨てられていくお役所体質のNTT

■ついに僕の加入している専用線接続業者がNTTのOCNからDIONへ切り替えた。理由はもちろんOCNがいつも混雑して遅いから。民営化してもいまだにお役所体質のNTTは、こうして見捨てられていく。

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改正男女雇用機会均等法施行

■昨日から改正男女雇用機会均等法が施行された。ニュース番組ではコンピュータ2000年問題と同じくらいの扱いだったように思う。たとえばJALの女性乗務員がさっそく男女格差の是正を求めて労働省に調停を申し立てたと報道されていた。

ご存知ない方のために付け加えると、均等法改正前は会社の「お許し」が出ない限り、いくらひどい性差別があっても調停申し立てはできなかった。今回の改正で「お許し」がなくても調停が可能になる。おそらくほとんどの日本企業では陰に陽にセクハラが横行している。あなたがセクハラと思っていなくても立派な「環境型セクハラ」の場合だってある。

そのくせ2000年問題に比べて企業のリアクションが地味すぎると思うのは僕だけだろうか?事の重大さにまだ気づいていないだけなのか。それでも多くの大企業にはセクハラ相談窓口が設置されていると思う。しかし同じ社員に社内のセクハラ相談などできるわけがない。窓口担当が男性社員だとしたら、その会社が問題をまじめにとらえてない証拠だ。そういうときは全国の県庁所在地に女性少年室という労働省の出先機関があるので、有給を取ってちょっと相談に行ってみるのもいい。

今回の改正を機に上述のJALの他に、住友系金融機関のOLさんたちも調停を申し立てたようなので、新聞やニュースでウォッチしておくと自分で調停を申し立てるときの参考になるだろう。とにかく僕のような男性社員さえ不愉快にさせるようなセクハラおじさんには、ちゃんとした罰を与えよう。[参考]改正均等法についての労働省のページはこちら

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